SRX250(3WP) 覚え書きファイル

SRX250の部品や整備の記録を記していきます

純正FタイヤK275、サイズが無くなる

フロントタイヤにはダンロップK275の90/80-17が採用されていましたが、昨年、カタログからサイズが無くなりました。

他メーカーでも一応サイズ自体はちょっとだけ用意されてますが、できれば同じメーカーの同じカテゴリ内で揃えたいですよね。

そこでいろいろ探してみたところ、スズキGSX-R125のフロントタイヤが同サイズで、ダンロップD102を採用していることがわかりました。

D102 | オンロードバイアス | バイクのタイヤならDUNLOP

 

さっそく取り寄せてみたところ、タイヤパターンがちょっと今風ですが、普通のオンロードバイアスで、クラウンの形もスタンダードな感じです。

写真下がD102

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乗った感じは外観も走りも違和感がなく、しっとりしなやかでした。設計が新しいタイヤだから一層の安心感。

 

ちなみにリヤタイヤK730はまだ存在します。

110/80-17しかないので、むしろSRX250のために仕方なく生かされているんじゃないかと思ってしまう(笑)

型を維持するのもお金がかかりますからね、近いうちにリヤも無くなる可能性は高め。

これもこれから代替品を探さないとだめでしょうかね。

 

スプロケットの代替品

はい、これも前後ともに純正品は出ません。

SRX250オーナーもそれがわかっていて、だいたいの人はチェーンサイズを428から520にコンバートし、純正丁数に対応しています。

ただそれなりにお金がかかるので、貧乏性な自分は、チェーンサイズを変えないままなんとかできないかと考えました。

スプロケットはサンスターが好きなので、サンスターで部品を揃えます。

 

まずドライブスプロケットですが、TW225用がそのまま使えます。

品番 213 (15丁)

 

しかし純正17丁に対してTW用は15丁までしかないので、そのまま組むと超加速側に振られてギアチェンジがめちゃくちゃ忙しくなり最高速も落ちます。

 

そこでドリブン側で調整することにします。

どういうわけかサンスターさんではSRX250に使えるものとしてドリブンスプロケットだけを用意してあります。

丁数は純正の50丁ではなく、45丁を選ぶことにより二次減速比がノーマルに近くなります。

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品番 RY-002 (45丁)

 

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めちゃくちゃ軽いです。

これでコンバートしなくてもノーマルと同じような感覚で走ることができ、チェーンも軽いままです。

丁数が前後変わるので、チェーンは新しく組み直してください。

ノーマルの130リンクだとダルダルで走れません。

128が良いかと思いますが、自分はスイングアームへの加工のせいで126リンクになり、ちょっとキツキツです。伸びるのが早くなりますが仕方がないです。

 

ダイヤフラムの代替品

これもやはり重要な部品にもかかわらずメーカーがすぐ生産を止める傾向がある厄介なものです。

 

幸いにもプライマリ側はまだメーカーから買えます。ヤフオクでぼったくり価格で出てますが絶対に買わないでください。

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5Y1-1490A-00

.ダイヤフラムセット,1

 

ここも案外ビロビロになったり汚れます。

スプリングも短くなりますね。

外したついでに綺麗に掃除しましょう。

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純正品で復旧できます。

 

あとはセカンダリ側ですがここが出ないのが致命的です。

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ニードルは以前の記事のKEYSTERのセットに含まれています。

あとはダイヤフラムです。

硬くて形がついたままだったり穴が空いたりしていると終了です。

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そこで代用品を探すわけですが、同じヤマハでも微妙に大きさが違ったりして難しい。

偶然見つけたのがツイッターの記事で、そこにはスズキGN125用が同寸で使用可能と書いてありました。

すごいですね、世の中には上には上がいるものです、どうやって調べたのかわかりませんが、これには感謝しかありません。

 

さてGN125用のダイヤフラムを取り寄せてみると確かに全く同じ寸法でした。

左がGN125用、右がSRX250の古いもの

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ただ、嵌め込むときの窪みの向きが違うみたいなので、そこだけいろいろ試して、こっちかなと思う向きにしてみました。

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試走したときにレスポンスがとても良くなったので、たぶん合っていたのでしょう(笑)

 

ちなみにダイヤフラムはカシメて固定してありますのでそのままでは外せません。

カシメを起こしてプラのリングを外すか、リングをスプリングワッシャのように切って外します。

自分は面倒なので後者にしましたが今のところ問題ありません。

外し方は自己責任でお願いします。

 

 

キャブ内部の消耗品

キャブ内のジェット、ニードルなどを新しくしたくても純正はもうほとんど出ません。

旧車の燃調キットをたくさん出しているKEYSTERさんでは、マイナーなSRX250(51Y、3WP)でも燃調キットをラインナップして発売しています。しかも安い。大変心強いです。

内訳や詳しいことはKEYSTERで。

下記リンク参照

燃調キット SRX250 (3WP)用キャブレター オーバーホール&セッティングパーツセット - 岸田精密工業株式会社|キースター|KEYSTER

 

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インシュレーターの代替品

インシュレーターは重要な部品なのにメーカー側はすぐに生産ストップするのは困りますね...

普通はひび割れてきたりして使えなくなる例が多いのですが、自分の場合は高速走行中にゴムが根もとから剥がれてしまい、エア吸いまくりで走行が難しい状態に。

根本的に新しくする必要がありました。

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ネットだと補修材を塗りまくるとか涙ぐましい努力をされている方がたくさんいます...

自分も補修材とバンドでサイボーグ化して誤魔化してしましたが、やはり漏れます。

 

幸いにもSRX250には現時点で海外品の互換性のあるものが手に入ることがわかったので、それを使ってしまいましょう。

 

メーカーからは部品はもう出ませんが、海外向けのXT350/TT350用が同一径で互換性があることがわかりました。

安物の海外品とはいえ新品が手に入るのはありがたいことです。

 

 

実物をはめてみたところ

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実際の商品は思ったよりしっかりしていて、きちんと問題なく取り付けできました。

古くて緩くなってしまっていた純正より遥かにがっちりしています。

 

ここで注意点というか変更点があります

このインシュレーターには負圧取り出し口がついていないので、取り出し口の場所を変える必要があります。

取り出し口はキャブ側面の負圧チェック用の場所に変更します。

 

写真中央のマイナスのところが負圧チェック用の穴

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ここはM6x1.0規格の小さなネジで蓋してあるので、同じネジ規格の取り出し口を探してきて取り付ければOK。カクダイやキタコで売っています。

ホースの取り回しも変わるので、邪魔にならないように工夫しましょう。

柔らかい透明ビニールホースや差し込みが緩いホースを使うときちんと負圧を吸えないので、純正のような細めで丈夫なグレーの燃料ホースを使うとちょうどいいです。

 

互換品の使用について

SRX250は機能を維持する上で重要な部品がほとんど生産終了で欠品しています。

オクでボロボロの中古品を高い金額で手に入れるより、互換品の新品を買ったほうが遥かに良い場合もあるでしょう。

ここでは互換品、代替品のリストを更新していき、詳細は別途記事に追加していきます。

 

純正品の情報は記事アップロード時点でのもので、品番変更や販売終了になることもありますので予めご了承ください。

 

今現在のリスト 2020年12月29日

●インシュレーター

TT350(XT350)用を使用可能

負圧はキャブ横のテスト用から取る

●キャブ消耗品

KEYSTER製燃調キット FY-5192N

●ダイヤフラム(セカンダリ側)

GN125用が同寸で流用可能

プライマリ側はまだ純正品が販売中

スプロケット

ドライブ側 TW225用15丁

二次減速比を合わせるためドリブンは45丁に変更

サンスター製

ドライブ 213 (TW225用) 15T

ドリブン RY-002 45T

●チェーン

上記構成にすると428サイズ128リンクくらい

●タイヤ

フロントの純正指定品がなくなったため互換品はD102  90/80-17

リヤタイヤ K753 110/80-17

●フロントブレーキマスター 1/2

デイトナ製 61742 など

●ブレーキディスクローター

TZR125、SDR200と共通だそうです。

国内・海外問わず、探せば出てきますね。

情報提供いただいたkobaman001さんありがとうございました。

はじめに

ヤマハのSRX250はSRX兄弟の末弟。マイナー車ではありますがDOHCエンジンとYDISという超面倒くさいツインキャブ搭載の実力派。

当初あるイベントに参加するため、走れれば良い程度で安く手に入れただけのボロバイクでした。

マイナー車ゆえに部品も満足に手に入らない状況の中、工夫して様々なトラブルを解決していくうちにすっかり修理に打ち込んでしまいました。

せっかくなので、メンテナンスをされる同志と情報を共有することができればと考え、情報を残していくことにしました。